マンネン

羅生門のマンネンのレビュー・感想・評価

羅生門(1950年製作の映画)
2.8
平安時代の山中で、夫を木に縛り付けた上で目の前でその妻が凌辱されるという、現代映画としてもショッキングな設定。
理性から解き放たれてしまった人間の残忍さがどこまで拡がるのかと言うのがテーマになっていて、そのために当人達や目撃者の話が食い違ってくる。が、おもしろくない。黒澤が格調高く仕上げた風ではあるが、結末も弱すぎて、主題を総括するには物足りてないと感じた。