羅生門の作品情報・感想・評価

羅生門1950年製作の映画)

製作国:

上映時間:88分

ジャンル:

3.8

「羅生門」に投稿された感想・評価

とても不気味
原作の芥川龍之介著藪の中を読んだことがあったから目新しさは無かったが、木々の隙間から見える太陽や落ち葉の中を這いずり回る描写が上手いと思った
人を信じられなくなるようなどこまでも荒んだ世界を描いておいて最後に救いを用意するあたり黒澤明って感じ
決して自ら進んでみたわけじゃないけど、改めて鑑賞して良かったって思う一作
名作だし、黒澤明監督だし、普通に期待してたけど
汚い人間の内情が描かれていて見ていて結構苦しかった。
自分にもこういうことあるな
自分さえも誤魔化してしまう時、
何が何だかわかんなくて善人ヅラしてでも結局周りと変わらず最後は一生懸命償おうとする時、
人間が信じられなくなる時
とかいろいろ。

人は弱いから嘘をつく

そんな言葉がやけに自分の中で響いた。
お坊さんの最後の人間を信じていけそうだという言葉には光を感じ、
捨て子の着物を剥いでいった盗人の結局は誰かがやるんだという言葉にもなんか納得してしまい、
感情がついていくのがやっとな映画でした。

個人的な悪役はあの女の人ですね
涙は女の武器だと
そう見られてるのがすごい癪
そしてそのイメージを利用してやろうとする人もどうかしてると思う

自分はせめて自分自身には嘘をつかない
そんな人間になりたいとおもった
深イイ一作
対面を保とうと重ねられる嘘。死んでもなお、という業の深さ。いやはやなんとも。
あーぁ

あーぁの感想・評価

4.0
黒澤監督にハマったきっかけ。
懐かしく再鑑賞。
人間のエゴってほんと汚い。皆んな自分の都合ばっか。
私も人の事言えないし、きっと誰だってそう。
でも人間みんな綺麗なとこばっかじゃないしそれが人間なんだなぁ〜深い( ´−ω−` )
雨が上がった羅生門での志村さんのあの笑顔に救われますね。
ぽぞの

ぽぞのの感想・評価

3.2
たぶん俯瞰してみるとハッピーエンドなんだけど、この映画の一部始終を見たことで人を信じられなくなってバッドエンドに感じてしまうというギミックに私はまんまと引っかかった

あと、みんな眼が強い強い
「蔑むような眼」のホンモノを初めて見ました
JFK

JFKの感想・評価

4.5
三船のギラギラした表情の中のビー玉のような眼、森の憂いのある眼、昔の俳優は眼で演技する。
戦いもチャンバラでなく
リアリティーがある。
三者を遠近で撮る撮影がにくい。
げに女は恐ろしい。
知ってる羅生門と違ったのにビックリだったが、とても面白い法廷証言ものだった。
結局、いつの時代の人間もインスタ映えが気になると言うことか。
ラストの志村喬には泣いた。
見て1番に思ったのは、「あれ?羅生門ってこんな話だったっけ?老婆出てこなかったっけ?」でした。
よくよく調べてみると、映画羅生門は芥川龍之介の羅生門のテーマである「生きるための罪」を題材にして黒澤明監督が脚本した話だそうで。

この映画何がすごいって、
登場人物は8人(9人)
撮影場所は3箇所
だけなんです。すごくシンプル

でも、撮影はシンプルなのに話は複雑。
あの男の見たのが本当だとすると、

夫は夫と男としての意地
盗人は盗人の名誉と男としての意地
女は女としての意地
が複雑に絡み合って嘘を言う
どれが本当かわからない
「人間が信じられなくなる」のがよく分かる。
この時代にも合った作品だと思います。

というか、人間がというより「女」という生き物は化けもんだなと思いました。

いやー面白かった!
下人は雨止みを待っていたが老婆はいなかった
ぼく

ぼくの感想・評価

5.0
人間の命は朝露のようにはかない

一体正しい人間などいるのか、自分でそう思ってるだけだ

誰も彼も手前勝手だ


人気の無い山の奥、1人の侍の遺体が見つかった。山中を歩く生前の侍とその妻を目撃した旅法師、死体を最初に発見した木こり、2人の目撃者は事件に関わった3人の話を聞くが腑に落ちない。
土砂降りに打たれる朽ちた羅生門の下、物憂げに外を見つめる2人の元に飛び込んだ下人。彼は嬉々として事件の内実を尋ね、遂に2人は口を開いてしまう、、

間違いなくBest film I've ever seen。
巧みなプロットとダイナミックなカメラワーク。物語は悲観的な語り口で展開され、少ない登場人物ながら奥行き深くサディスティックに人間のやるせなさを描いた本作。黒澤明作品はセリフが抜群に優秀だ。

役者の見事な演技力と監督の映像作りには度肝を抜かれるぜ。突き刺さった胸の傷跡から余韻が吹き出る。。京マチ子の熱演は必見。

名作には脚本抜きに美しい映像が付き物、ということを痛感。
どこか哀愁のような、悲哀のような、"画で語る"映画芸術のお手本のような作品だぜ。ラストシーンの演出も秀逸。

人間の真髄を描いているだけあって今観ても全く色あせてはいない。
記憶を消してもう一度観たい、三倍満はあるぜこの映画。。へへ、きたぜぬるりと
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