羅生門の作品情報・感想・評価

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「羅生門」に投稿された感想・評価

脚本家・演出家・演技トレーナー・映画評論者の4つの顔を持つナイトメアシンジです。

今日、ご紹介するのは、あまりにも有名な日本映画「羅生門」です。

映画「羅生門」は”人間の怖さと愚かさ”を描いた名作映画。

監督はご存知、日本が世界に誇る黒澤明。
(説明するまでもないでしょうが)

多襄丸役に三船敏郎。
武士の金沢役は森雅之。
金沢の妻真砂役は京マチ子が演じています。
(京マチ子は2019年5月12日に逝去。ご冥福をお祈りします)

【人間が怖い映画「羅生門」】

証言者によってくい違い、結局どれが真実なのかわからない。しかし、筆者が一番怖いと感じたのは、実はラスト。

(これは映画「羅生門」の評価と異なる見解であることを最初に明記しておきます)

多くの映画評論は”最後に一筋の光明を見出した”と述べていらっしゃいます。ですが、筆者は旅法師から子供を受け取り、にこやかに立ち去る杣売りを見て、”人間の怖さ”を再認識しました。

”ウソの証言をして、刀と短剣を盗んだであろう杣売りがこの後、この子供を本当に育てるのだろうか?”(そう考えたら怖いと思いませんか?疑心暗鬼のかたまりですいません)

【日本映画「羅生門」のすごさ】

この映画では、真砂が手篭めにされるシーンや金沢が殺されるシーンは直接的に描かれていないのが特徴。
(見る者に委ねている)

金沢と多襄丸の格闘シーンは、長めのカット割で見事に見せています。
(入念なリハーサルがなされたことは想像に難くない)

金沢の背中越しの”京マチ子の画”なんて、もう完璧。
(撮影は宮川一夫。溝口健二や黒澤明らの作品のカメラマンとして有名)

刀が風を切る効果音がないのも新鮮。
(びゅーんってやつ)

京マチ子の名を世界に轟かせたのも、この映画「羅生門」でした。
女優として、”生涯独身”を貫き通した京マチ子。


長きにわたり、日本映画界を底上げしてくれた女優として長く後年に語り継がれることは間違いありません。素晴らしい女優でした。

(あえて、批判を承知で申し上げますが、女優川栄李奈の24歳での結婚、出産は驚いた。24歳という最も油が乗り、これから大きな映画賞も取るだろう逸材が女優業から一時的に退くのは惜しまれる。もちろん、幸せになって欲しいし、祝福はしますけど)

いや、しかし、この映画「羅生門」は三船敏郎の躍動感がハンパない。
(天才)

笑顔のショットなんて凄すぎる。
(すべての俳優は参考にすべき)

「羅生門」は今から半世紀以上も前の映画です。
その技術とセンスは舌を巻く。


詳しいキャスト&あらすじは【ホラーの王子様】をご覧下さい👇

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http://horror-prince.com/ 
 
おりこ

おりこの感想・評価

3.3
演技や撮り方はすごく良いと思うけど、分かりにくかったです。。
Kazumi

Kazumiの感想・評価

5.0
芥川の「羅生門」「藪の中」は救いがなくて、暗い海に沈むような結末。
それはそれで人間不信の教科書を見るようで楽しく、笑い飛ばす余裕のある自分を顧みて安心する。

どいつもこいつも嘘つきめ!と思った矢先に用意された雨上がりは劇的。
美学の授業で言ってた「カタストロフィ」とはこの事なのかなと思ったり。
いい本。

京マチ子さん追悼で2回目。
一度見たときはその鬼女ぶりに慄くばかりだった。
二度目は女の身体に込められてきた鬼の完全再現にゾッとする。人の形をした鬼は在る。
K

Kの感想・評価

3.7
髪の毛引っこ抜く婆さんの羅生門だと思ってたよ。舞台だけ羅生門だった。無知過ぎて恥ずかしい…!

「人という人を信じられなくなったら、この世は地獄だ」と言っていたけど。個人的に、下人はあの赤ちゃんを元の場所に戻したと思う。でも下人は悪くない。ただ地獄なだけ。
語りの真実性の問題をおもしろく撮っている。顔に差す木漏れ日のおもしろさ。
結局坊主以外は皆汗と雨でずぶ濡れになる。
Nana

Nanaの感想・評価

3.7
京マチ子さん追悼で
昔、七人の侍を見た時は画面も暗く音声も酷く劣化して、訳分からない状態でしたが、これは70年前の映画を加工して、映像も音声もクリアで良かった
一つの事件を当事者それぞれのプライドと記憶と嘘で語るユニークな構成 でも最後に希望を残してよい終わり方でした
学生時代に国語で読んだ羅生門はこんな話だったかな??
人間の得体の知れなさや醜さがテンポよく描かれたのちにラストで救いがある。人間賛歌の映画ともとれますよね〜、おもしろい。役者さんたちの変わりようも凄まじい。人間は得体が知れないけど、信じてみたいとも思える、不思議な生き物なんだなと。
京マチ子さんを偲んで鑑賞🙇🙇

平安時代、山中の男の死体を巡るそれぞれの証言の食い違い~🐽💨この作品、中学時代レンタルビデオ(当時はベータ)で観てかなり難しく感じて以来あえて観ないように封印してた作品だけど、めっちゃ久々に借りて鑑賞したよ~嘘か本当か?疑心暗鬼なストーリーの中に信じることの大切さで終わってるのに大人になってやっと気づいたわ~😭😭😭
京マチ子さんご冥福をお祈り申し上げます🙇🙇🙇🙇
京マチ子の訃報を受け、著名な本作が未見であるのを恥じて慌てて鑑賞。なんとも情けない。
鑑賞した感想は、なんともジェットコースターな作品か!と思った。 戦さや飢饉、疫病が蔓延る世の中の話。三船敏郎演ずる山賊が夫婦を拉致して妻を手篭めにして...その果てに...。
人間がどうにも都合の良い嘘しかつかないエゴイズムを醸し出しながら、誰が本当の事を証言しているのかという猜疑心を持ちながらも自分の行為を正当化するという理不尽さを表現しながらも、一握りの人情を出したところは黒澤明の人間性にあるのだろう。
映画的な描写としては、京マチ子演ずる真砂の夫、金沢を演じる森雅之が構える刀が太陽に反射してギラギラと見えるシーンは最高に萌える。ルーカスもきっとこういうシーンを見てSWのライトセイバーを考えたのかなと夢想してしまった。
最後までだれない名作だ。
白星

白星の感想・評価

2.0
盗賊多襄丸の三船敏郎が男の色気ムンムンです
でも若いうちは分からないかも?
CGとかない時代に撮りたい映像を如何に撮るか
白黒なのに白黒だからなのか迫力ある映像を一度は観て欲しい作品です
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