羅生門の作品情報・感想・評価

「羅生門」に投稿された感想・評価

MIDORO

MIDOROの感想・評価

4.0
初めて見ました。こういう話だったのかあ~~
一つ一つの表現が濃い・・・・!!!
出だしで見る人の心をつかむ演出がさすがや。そして白黒の画面の迫力すごい笑、色がなくても温度とか寒さまで伝わってくる。
見る者に余計な心情を抱かせないとか、雑念抱かせないスピード感と説得力のせいか、最後の真相描写でそれまでの登場人物の見え方がこっちがいとも簡単に操られるように変わってしまうのが魔法にかかったみたいだった!
すごいー、、!
ジーナ

ジーナの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

3人の証言がそれぞれ異なるという点は面白いのだけど、理由はなんであれ、いずれも自分の手で下したという主張になっている所に違和感。
イタコみたいなのを呼んで本人に喋らせるってパターンでも自殺をしたということになっている。
どうせなら人のせいにしちゃえばいいんだと思うんですけどね。
当時は自分の手で殺す事に美学があったのだろうか?
元々容疑に掛けられていた三船はわざわざ言い直したのも関わらず、結局自分がやった事にしてますけども・・・
そのせいで人間のエゴとやらが伝わらなかった。
人間は自己保存のために生きているんだよという映画。誰しもが抱く虚栄心をそれぞれの立場から描き、プライドの下らなさを提示してくれる。皆、自分は正しい、良い奴と思いがちであるがそれは大きな間違えである。自分では認識することが難しいが、てめえらはゴミクズなのだ。最終的に、己のゴミ加減に気づくことができ、カタルシスに至っている。
さすが真相は藪の中の語源。

事実・現実・真実は似ていても異なると感じた。
最初に書くのも何だが、この作品が難解だと思う人は当然だし、自分も見る度に印象や感想が変わった

わかり易く現代に当てはめると、昨年から続く一連の大相撲協会の事件がそうだ…横綱の暴力問題から始まり引退、まるで漫画のように被害者の関取も付き人に暴力で引退…その間の関係者の証言はそれぞれ食い違っている・・・保身か?!恐怖か?!忖度か?!

そんな関わった者の視点や考えで物事や言い分が変わるのを如実に表している醜聞だ…まさに真実は【藪の中】

物語や人間の業の深さ…真実と事実は違う

そういう真実は分かんないって深い話だと受け止めている

BSのデジタルリマスター版で再見したが、モノクロの羅生門の圧倒的な佇まい、雨の量、森の木々の映像の美しい事…そして斬新な編集

自分は、三船敏郎演じる山賊と、森雅之演じる武士の果し合いシーンが印象的

命のやり取りは妙なリアリティがあるし、その必死さからか、凄い運動量だと思う・・・なんて とこに注目してしまう天邪鬼

まぁ何回目かだからイイだろう😌

そして、森雅之の京マチ子を蔑む目のシーンは背筋が冷たくなるほどの名演だ…どうやったら、あれほど冷たい目と表情が出来るのか?😲
こういう世間で評価されてるけど自分には理解できなかった作品こそ、評価した人の話を良い意味でじっくり聞いてみたい。
当時の大映映画の社長は「わけがわからん」と言い放ったそうだが、表層だけ見ればその通りだし、真相を探っても、やっぱり「わけがわからん」のです。なぜなら、真相は「藪の中」なのだから。

この映画で嘘をついているのは誰か?という藪の中に敢えて突っ込むとして考えると、

結果的に嘘をついているのは黒澤監督であり、
特段面白い事などないこの物語を、黒澤明の表現力で観客を見事に騙しているのである。

巨匠が世界を驚嘆させた出世作であり、「藪の中論法」の事を、世界では「ラショーモンスタイル」と呼ぶ。そういった意味でも凄い作品である。
あはは

あははの感想・評価

4.0
京都の光明寺周辺の森でロケをしたとか。デジタルリマスター版は昨日撮影したかのような高画質。
芥川龍之介の「藪の中」を映画化し、「羅生門」を足した内容。
原作はどちらも人間の暗い部分を描いているので良い融合に思いました。
原作の「藪の中」では真相は分からず終わるところを一応映画では真相が分かるので、そういう解釈もあるのかと楽しめました。
原作を読んで自分なりに考察してから観るのも面白いと思います。
出来れば映画の先入観を持たずに先に原作を読んだ方がベスト。

映画は最後に少し希望をいれてくれた事で後味もそんなに悪くなく観れます。
芥川龍之介も黒澤明も凄いなぁ
「羅生門」かと思ったら、芥川龍之介の名作「藪の中」でした。
「真相は藪の中」の語源となったものです。
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