多襄丸、妻、夫、それぞれ証言が異なり、真実を話しているのは誰なのか。
客観的に見ていた杣売りの話が事実かと思いましたが、本当にそうなのか。
結局人の話なんて当人の都合の良いように話すから、それが…
自分の都合の良いように真実を変えてしまう醜さを感じた。巫女なんて話自体が自分を良く見せようとしてる可能性もあるし
取り繕ったものがめくれた時に出る嘲笑が不気味だった。真砂の笑いだすシーンが恐ろしい…
俺が高校の頃に習った「羅生門」と話が全然ちげぇぞ!だけど読後感と鑑賞後の余韻は全く同じだったので、黒澤明はそこを重視したのかもしれない。
前半から後半にかけて結構しんどかった。
昔の作品だしな〜っ…
戦後まもない75年前にこの臨場感。
モノクロ活劇で、豪雨、晴天、森、お白洲のコントラストが絶妙。
京マチ子の滴る汗が、なんとも言えぬ。
さすが世界のクロサワ。
旅法師の千秋実って、手足が長くタッパ…
1950年代ってこんなにクオリティの高い映画が作れんだってことに驚いた。
みんな自分が輝けるように都合よく嘘をつく。そのせいで疑心暗鬼から本当の親切心がわからず傷つけあってしまう。人間臭い話だね。自…
2025年40本目
ようやく黒澤明デビューでした。
雨の羅生門の下で1つの出来事について回想していく形式で話が進む。各人のそれぞれ異なる言い分の回想を通して人間の手前勝手さを描い作品。
三船敏…
人間の普遍的なグロテスクさが、わずか1場面の出来事を主観的に、そして多面的に映し出すことで見事に表現されている。
それぞれの登場人物が、欲・保身に動かされた行動を振り返り、自らのアイデンティティが…
私の好きな、多視点の映画であった。が、この作品は、時間をとんでの別視点というより、色々な人物の話を聞いてタイムラインを埋める事情聴取型であり、新しい真実が出てくるものの事実かどうかまでは分からないと…
>>続きを読む雨。降りしきる雨が、屋根伝いに川のように流れ落ちる。
それが「映画になる」ということを、これほど端的に示し得た人は、もしかすると稀有なのかもしれない。
あまりにも大きな存在については、社会的で文…
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