デヒ

羅生門のデヒのレビュー・感想・評価

羅生門(1950年製作の映画)
5.0
* 映画は三つの場所での人物たちの話で成り立っている。山奥で起こった出来事を裁判所みたいな所で3人の人物が語り、その話を聞いた人々が後に羅生門で話をしながら映画が進む複合構成だ。話を聞いてみると、三船一郎が演じた木こりと女、夫は殺人事件についてそれぞれ違う主張をする。 お互いの主張が正しいというふうに利己的に話す。 羅生門で二人の男からこの話を聞いていたある男は、「人と人が信じないようになったら、この世は地獄だ」と言う。「私は人のことを信じる」と言いながら恐れる者に「てめえらが生きでいく世の仲じゃねえ」と言う男。羅生門に関する話をした時、「鬼がいた所」というふうな話をしたが、この男は2人の男に話しかけながら話を引き出すことと、この台詞を通じて鬼が人の形をしたのだと思った。 他の黒澤明の映画がそうであるように、この映画でも台詞を通じて映画のテーマを語っている。
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