「人間の心の底のエゴイズムは醜悪無惨である。 しかし猶、人間は、人間の善意を信じないでは生きていく事はできない。」というテーマの映画。
子供の頃に観たっきりで今観たら印象が変わるかと思ったが、この映画に関しては特に変わらなかった。
『用心棒』の渋い三船敏郎を観たばかりだったので、今作での野蛮な盗賊役の三船敏郎に驚かされた。
羅生門効果なんて言葉もある通り、みんながそれぞれ自分に都合の良い事を述べるので矛盾が生まれてしまうというストーリーだが、それ以上でもそれ以下の映画でもないと思う。
平安時代という設定も正直取っ付き難く、戦後当時はともかく、現代で再評価されるような映画ではないような気がする。
