アークロイヤル

羅生門のアークロイヤルのネタバレレビュー・内容・結末

羅生門(1950年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

小説『羅生門』の要素が最後のほんの一部だけでビックリした。全然知らなかったー笑。
3人の証言が違ったけど後の真実?を知ったあとは3人がなぜ嘘をついたのか理解できたような気がした。夫と男は自分の情けなさ、恥を隠したかったのかな。女の方はちょっと理解し難かったけどあとで反省したのかな。それにしても女の人恐ろしすぎる。夫と離れたいがための計画だったとは…この映画では人間の本性が描かれていたようだが私の中ではそういう「時代」ってことで片付けてしまっていた。でも最後のシーンは人間の温かさを感じた。
演者の演技が凄すぎる。多襄丸の笑いとか女の鳴き声とか。あと、死んだ夫の代弁をするシーンで口の動きと音声がズレてたり代弁者のところだけ風が異常に強かったりと違和感はそこそこあったけどいろいろ工夫をして映画を作っていたんだな。映画の歴史を感じた。これが70年も前に作られていたなんてスゴすぎる。
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