Hiro

羅生門のHiroのレビュー・感想・評価

羅生門(1950年製作の映画)
3.9
Retrospective ‼️
AmazonPLIMEにて久々観賞。
芥川龍之介の羅生門と藪の中をミックスさせた脚色と、モノクロの中のカメラワークの凄さ、映像の美しさに、驚きました。
盗賊多襄丸の三船さん、、まるで七人の侍の菊千代の原型の様。
京マチ子さんの眞砂と、森雅之さん金沢との情の縺れ合いが、、一つの変死の話しをこんなにも膨らませた話しにしてる
ストーリーテラーとなる志村喬さん、法師の千秋実さん、名優の重厚な演技に、
話しがどう展開するのかついつい引き込まれていきまひた。
巫女?霊媒が、死んだ金沢の語り口で話すシーンにも、怖さ感じました。
登場人物は、たった7人8人でありながら
中身の濃い展開でした。
羅生門に降る雨のシーン、、木漏れ日の中から陽が刺すシーン、素晴らしい。
流石拘りの黒沢ワールド。
人間のエゴイズムの極致を描いているのが、半世紀以上経った現代にも通じているのが、、何故か恐ろしい。
人間の本質は、なかなか進化していないんでしょうか。、
Hiro

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