かがみん

羅生門のかがみんのレビュー・感想・評価

羅生門(1950年製作の映画)
4.1
この俺が…!
この俺が、白黒のモノトーンに
見入る日が来るとは!!

「都合の良い嘘を本当だと思ってしまう。」

保身、地位、名誉…。
生きていくのに楽な要素は
「羅生門」によって
洗い流されずにすむ。

…人間の作り上げた
大きな門によって。

でもそんな大きな門も
半壊し、いずれは壊れるだろう。

最後の赤ちゃんは
人間の「生」の象徴であるとすれば
人間の作り上げた
ある種都合の良い城壁から
(全壊する前に)持ち出す姿は、
人間が生きていく上での
「正しさ」「信じること」のような
希望(?)を託したエンドになっている気がする。
個人的にはね。

これは、まさに
人間の全てが詰まった作品だと思う。
かがみん

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