スローボート

オン・ザ・ミルキー・ロードのスローボートのレビュー・感想・評価

4.0
エミール・クストリッツァ監督、今回は主役も兼ねる。ジプシー音楽と称してよいのだろうか、散りばめられたリズミカルな土着の音楽を体感。これだけでもお値打ち。舞台は「とある国」とされているけれど、ロケ地は旧ユーゴスラビアだろう、その風景も魅力だ。ファンタスティックで愛に包まれた物語だが、後半の後半、監督が自身に酔い、些かコントロールを失した感じがする。でなければいま少しタイトな作品になっていたはずだ。