羨ましいくらいの監督特有の世界観。
ファンタジーのような人々や動物たち。
動物たちが不思議と素敵に見える。一体どうやって撮ってるんだろうか。ハヤブサやロバを仲間にしたい…
そこに反して恐ろしいシーンや悲劇的なストーリーを演出する。
訳が分からなくなりそうなところを世界観で大きくカバーするセンス。
まさにエミール・クストリッツァ劇場。
パーティーのシーンが最高。
不穏な空気も残しつつ、架空の国?なのか自由の喜びがより自由に見える。あんなシーンを撮ってみたい。
直線的な意見はなく、難しく考えずに観る人それぞれが戦争や愛を感じる話だと思った。
個人的に監督の作品はそれほど好みでもないのだが、表現のしかたがマネできない素晴らしいものを作るセンスはやはり素晴らしい。