3丁目のタマ

オン・ザ・ミルキー・ロードの3丁目のタマのレビュー・感想・評価

3.5
つらかった…よく分かんない!というのが鑑賞後の感想。ユーゴスラビアのこと調べてちょっとずつ分かったような、いや、やっぱりよく分かんない。

主役のコスタもよくわからない。村人から変人って言われてたけど、出てくる人だいたい変。ミレナは奔放で狂った美女、ジャガはやばい軍人…終わらない戦争で不条理な環境にいると人は平常でいられなくなるのかも。

休戦となり華やかな酒場でのシーン。平和は続かないような予感。陽気な音楽を聴いてお酒を飲んで。刹那的に日々を過ごさざるをえなかったのかも。

結婚式当日に村が焼き払われる恐ろしいシーンからの逃避行。ここから一層ファンタジーぽくなっていく。コスタたちを追う兵士たちが自然や動物・虫が行く先を阻む中、逆にコスタは生かされる。ラストの熊のエピソード然り、自然と調和してる。

コスタが銃弾が飛んでくる中でも蛇を見ていたり、バケツや瓶の音を探していたり、どこか「この世界の片隅に」のすずさんを想起した。辛い現実でも、イマジネーションある人たちの方が逞しいのかも。

にしても、モニカ・ベルッチは年齢を感じたけどやっぱり美しい、ふくよかな方が美しくみえるタイプ!笑