ゆみな

彼女のいた日々のゆみなのレビュー・感想・評価

彼女のいた日々(2017年製作の映画)
3.3
根無し草な彼女。


これ、何かが起こりそうで何にも起こらない映画でしたよ。なんか意味わかんないこと言ってるけど本当だから仕方ないんだよね。それでも、なんだかじっくり堪能できたので、そこもまた不思議だったり。
オーストラリア人のナオミ(エミリー・ブラウニング)がニューヨークにやってきて、ニック(アダム・ホロヴィッツ)という男性に雇われるところから話は始まるんだよね。彼は遺品整理の仕事をしていて、ナオミはその助手として働くことになる。

若くて可愛い外国人の女の子が現れることによって、バランスを崩していく周りの人達を眺める映画だと思いますね。当の本人はその中を上手く立ち回っていて、でも自ら居心地の良い場所を作らないようにしているのか深入りはしないんですよ…根無し草って感じなのね。

彼女に掻き回された日常は、彼女が居なくなることにより平穏な日々に戻るんだろうと思う。そして、彼女はこの場所には戻ることなく…新たな場所を転々としていくんじゃないかと予想しますけどね。彼女にとっては何が幸せなのか…?それは彼女自身もまだわかっていないのかも。
ゆみな

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