聖地クリスタル・タワー・シアターで新たなショーを披露したいというコアラの支配人"バスター・ムーン"の夢をかなえるため仲間たちが奮闘する。ジブンたちの殻をぶち破りより大きな世界と対峙する、という前回の主要テーマはそのままに、より世界観が外側へ拡張した続編に感じた。また前回『ＳＩＮＧ/シング(２０１７年)』では華々しい大円団で喝采浴び終幕したが、前回で育ったキャラたちの奮闘や経験値の伸びしろはもちろん、楽曲ナンバーの魅力溢れるアドバンテージや、歌で物語を語り降ろす一面も、本作品のストロングポイントだろう。また本国アメリカでは昨年末に封切られたが、日本でも時を同じくしそれぐらいの季節に年末ムードで鑑賞に浸りたかったなという感覚はあった。なにより驚愕したのは一つ前にみたウェス・アンダーソンが、夜間清掃員の役柄としてカメオ出演しておりぜひ発見してもらいたい。
