一休

レディ・ガイの一休のレビュー・感想・評価

レディ・ガイ(2016年製作の映画)
5.0
2018年、一発目の映画は【レディ・ガイ】にした。
新宿シネマカリテでは、今日が公開初日である。

人ごみで劇場へ着くのがちょっと遅くなってから席に着くと、客層は同世代のおっさんたちばかりだ。
ミシェル・ロドリゲスが、男から女にされる映画だということで、色々と期待した感じの客層である。(笑)
映画が始まっていきなり、拘束されている女整形外科医がシガニー・ウィーバーで、話を聞き出そうとする精神科医がトニー・シャルーブであったので、「おお、【ギャラクシークェスト】のメンバーじゃん!」と期待大になってしまった。

ストーリーは、拘束された精神疾患患者に精神科医が向き合って、過去の事件とその罪を告白させようとするところから話が始まる。
精神疾患患者として拘束されている女は、腕の良い整形外科医で、自分が発見されたときに回りで死んでいた助手たちに対する責任ではなく、別の理由への責任と罪を告白しようとしている。
掃除屋であるフランク・キッチンは、数年前にマフィアの依頼でクズ男を殺したのだが、その姉である整形外科医に恨まれ、何度か仕事の依頼を受けたオネスト・ジョンに拉致されてしまった。
薬を盛られてる間に、男性から女性への整形手術を受けたフランク・キッチンは、そんな事をされてもちろん黙っているわけはない。
男の身体である時、最後に出会った女ジョニーの協力を得ながら、自分にこの様な仕打ちをした連中を、一人ずつ探し出し掃除していく。
しかし、その女も実は・・・。
という具合に話が進んでいく。

主演は、『女の中の漢』と言われるミシェル・ロドリゲスで、助演女優にシガニー・ウィーバーなら、もうそれだけで面白くないわけがない。
【エイリアン】でトップ女優になったシガニー・ウィーバーは、変な映画に出ると、妙に名作にしてくれる変な女優だ。
だいたい、【エイリアン】自体が変な映画だもんね。ww
主演のミシェル・ロドリゲスも、最初はひげ面で画面に出てきて、CGなんかも使って男の身体を表現していたのに、女の身体に改造されちゃうと何のまやかしもなく自分の身体を使うとは、さすが『女の中の漢』だ。ww

この映画では、男は45口径でどんどん殺されていくのだが、女は一人も殺されない。
男の世界は男だけで解決しろと言われているようだ。
ただ、それにしても、出演している女優(?)は、全てレズビアンに見えるけどな。(ノ ´ー`)ノフッ

女整形外科医は、身体を変えてしまえば、悪党の殺し屋である男の世界から離れて生きていかれるはずだという哲学性を持って、フランク・キッチンの身体を改造したのに、人間は形では変わらないという事を見せつけて映画はエンディングを迎える。
見た目や環境をそこに置いたからという理由で、そこに居られるはずもないのが人間だという事を知っている人間は一瞬も目が離せない映画であるが、それが分からない人間には、ミシェル・ロドリゲスの裸映像だけが見処になってしまう映画かもしれないと思う一休であった。
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