No.3378
『変貌する渋谷 vs ろくでなし』
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この監督が描き出す、クズたち、ろくでなし男たち、
嫌いじゃない。むしろ好きかも。
凄く丁寧。お芝居も。
大西信満さん、渋川清彦さん、両者ともほんと素晴らしいお芝居。
だけど、丁寧すぎるのが逆に仇になってるような気がします。
この監督の特徴の一つ「女優がまったく裸にならない。濡れ場がゼロ」というのも、ヤクザ映画にとっていいことなのかどうか、ちょっとわからないですね(僕は別になくても全然いいんですけどね)。
もしこれを見て、何か物足りないなーと感じる人がいれば、この濡れ場がない、という点かもしれない。
ならば、どうするのか。
今後も「なし」のまま突き進むのか。不本意だが「あり」にするのか。
「なし」のまま突き進むなら、ベッドシーンに取って代わる、この監督ならではの、もう少しエッジの利いたシーンが必要かもしれません。