travis

サスペリアのtravisのレビュー・感想・評価

サスペリア(2018年製作の映画)
1.8
2019年公開時に観た感想です。
ダリオ・アルジェント監督を敬愛している人からしたら、今作のルカ・グァダニーノ監督のリメイクはどんな感想なんでしょう。
そもそも、アルジェント監督の作品自体、リメイクするのに無理がある。
作家性の強いと言われている監督。
例えば、キューブリック、コーエン兄弟、アラン・レネ、デビッド・リンチ、アレハンドロ・ホドロフスキー、など、まだまだ沢山いますが、作家性の強い監督作品は、もう完成された作品であるから、リメイクすること自体がおかしな話だと感じています。
アルジェント作品の中でも、魔女三部作は特にリメイクは最初から無理があったんです。
リメイクと言わずに、
『サスペリア』にインスパイアされて作ったのがこれです、
とかいうのが今作ならばとてもよく出来た映画だと思います。
ルカ・グァダニーノ監督が抱く魔女、そしてドイツとは、というのがとても興味深く面白い作品だと思います。
しかし、これはあの名作のリメイクではありません。
公開二日目のレイトショーで観ましたが、ほとんどがアルジェントのファンだと思いますが、あれほど落胆した雰囲気で出ていく雰囲気はここ数年ではなかったと思います。
皆絶句してました。
travis

travis