虎舞羅ーコブラー

サスペリアの虎舞羅ーコブラーのレビュー・感想・評価

サスペリア(2018年製作の映画)
4.0
名作ホラー「サスペリア」のリメイク。
・あらすじ
1977年、冷戦により東西に分裂したドイツ。憧れのマダム・ブランが中心のバレエ舞踏団に入るため、アメリカからやって来たスージー。彼女のバレエの才能は周りからも好評だったが、次第に舞踏団の恐ろしい秘密が明らかになっていく…
・感想など
オリジナル版より長い152分の上映時間ということで、ストーリーはかなり複雑になっています。一度だけでは理解するのは難しいです。登場人物の死に様も見るに堪えないほど残酷です。
ダンスについては、物語の序盤では比較的通常のダンスです。しかし、ストーリーが進むに連れて徐々に歪んでいるように感じます。歪んだ要素が入ってくることで、美と狂気が共存する独特の美しさになっています。
クライマックス、画面が真っ赤に染まって映し出される映像に頭が少し痛くなりましたが、これがこの作品の美しさなんだと感じました。
オリジナル版に敬意を払いながら、全く別の良さを作り出した作品です!