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サスペリアのacariiのレビュー・感想・評価

サスペリア(2018年製作の映画)
3.6
ホラー映画の名作『サスペリア』(1977)を『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ監督がリメイク。
ダンスカンパニーの背後に魔女組織がいたという物語を政治、宗教、歴史、心理学が絡み合った複雑な物語に再構築した。

このリメイク版の舞台設定はオリジナル版の公開年である1977年。(場所は秋の西ドイツ・ベルリン)この設定からこの映画へのただならぬ思い入れが感じられる…

美しい映像(緑色がきれい)、理知的な脚本…
ただのホラーではありませんでした。
ホラーって主人公受け身だから、あまり注目せずに見てたのが、、不覚!
ネタバレ要素が多すぎて観賞後の解説サイト熟読必須でした。
ティルダ・ウィンストンが3役演じてたなんて全く気づかなかった…

(クライマックスのシーンはB級ホラー感があって残念だったので点数低いです)

【気に入った言葉】
妄想とは真実を語る嘘

【感想】
クレンペラーおじいちゃんが「罪の意識は必要ない」と言われてポジティブな感じで妻の記憶を消されたのが悲しかった。最愛の人の記憶を消されるのは罪悪感抱えて生きるより良いのか…?お世話役の人と幸せになれるようにしてあげたということ…?
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