びーち

彼女がその名を知らない鳥たちのびーちのレビュー・感想・評価

4.2
自堕落な生活をする女と献身的に彼女を養う男の話。卑屈なほど女に尽くす男は不潔でうだつが上がらず、女はそんな男を毛嫌いし、5年前DVを受けた末に別れた男が忘れられない。そしてその一方、新たに同種の男と付き合い初める。彼らは二人とも二枚目で、言葉巧みで、結局女を弄び喰い物にする下衆である。女は彼らに振り回されながらも、それでもついて行こうとし、そんな姿を男は不憫に思う。そしてある日、事件は起こる。登場人物が皆最低で不快に思う一方、リアルに感じられるのが現代人として辛いところだ。
びーち

びーち