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彼女がその名を知らない鳥たちのaのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

雰囲気が良かった。画面の色に狂気が滲んでいるような感覚に引き込まれた。
しかしたまに取り入れられる色の変化の法則が掴めず、曖昧な困惑のようなものが残った。

阿部サダヲの目力が恐ろしく圧倒的で素晴らしかった。
その反面水島がなんとなくふわふわして見えたが、それが陣治の深い狂気にも似た愛情の重さをさらに強調していて心に残った。

オチはどこかで観たような感じの衝撃的なラストではなかったけれど面白く観賞できた。誰も救われない悲しみと、救われなくてよかったのだという安堵が入り混じった不思議なテイストの作品だ。
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