IceyHot

彼女がその名を知らない鳥たちのIceyHotのネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

蒼井優がとにかく素晴らしい。複数の男たちとのベッドシーンを見るだけで価値がある。原作小説未見。
竹野内豊、松坂桃李が関東弁で、蒼井優、阿部サダヲが大阪弁で話す。関東弁を喋る男たちは中産階級でシビアな現実を冷酷に突きつける。一方、阿部サダヲは建築会社で肉体労働をしていて、蒼井優に本番を要求しない態度で分かるように、彼女に優しく接する。蒼井優は男に性的に依存してしまい、決定的な過ちを犯す。女性が抱える問題を描いている。
欠点もある。
東野圭吾原作の映画「容疑者Xの献身」でも感じたように死というものを物語の中で道具のように扱っている印象を持った。白昼堂々殺人を犯しておいて5年経っても、警察に捕まらないなんてことはありえないと感じた。これは物語のための殺人を設定したため、捕まらないことの説明ができなくなっているのではないか。
また、終盤の説明に説明を重ねるような構成はあまり上手くいってないように感じた。実はこういう過去があったんだ、という構成は、ミステリー小説原作の映画が終盤でくどくどとトリックを明かすのと同じような欠点を引きずってしまっていると感じた。(原作未見なので実際は分からない)
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