ちーやん

彼女がその名を知らない鳥たちのちーやんのレビュー・感想・評価

4.2
結構好みの演出や展開のサスペンス映画だった。
前半は登場人物それぞれの独りよがりで身勝手な倫理観の欠片もない男女のいざこざに行き場のない気分にさせられ。陣治という肌の色や質感さえ薄気味悪く、情けない狂気じみた男の姿や言動に嫌悪感しか感じず。最悪な愛の在り方を予見していた。そのミスリードや演出から一転、後半、ラストの展開でそれまでの感情や見方を見事に覆された。最後は異色でありながら、真っ直ぐである意味純粋とも思える愛の在り方に自然と泣いていた。
凶悪といい、この監督はクズで非情で嫌悪感たっぷりなのにどこか人間味のある人間像、キャラクターの演出が最高にうまいな~笑 不快でもいつの間にかどんどん興味が湧き目が離せなくなってしまう。
ちーやん

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