昼は人の生きている様子や、歌声で賑やかで、夜は暗闇で、ものすごく静かで。また明るくなって朝が来て、朝ごはんの支度を始めたり、どこかで子供が生まれた産声がしたり。起きて食べて、寝てという営みが、自然しかないと浮き彫りになる。
そこに戦争は、すごく違和感で、誰も望んでいないけれど、それを当たり前にしている、その様子も違和感で不穏。
ドラマティックでないようで、すごくギリギリのところにいるんだな。この感覚は今の時代を生きる私には、感じることができない気がして、少し夢の中のことのように思えました。
夢じゃないんだよなぁ。戦争に勝つことでもなく、守ることでもなく、死ぬことが目的になってしまった瞬間があったことを、忘れてはいけないと思いました。
感覚が問われる作品でした。