Kinakosan

海辺の生と死のKinakosanのレビュー・感想・評価

海辺の生と死(2017年製作の映画)
3.7
昼は人の生きている様子や、歌声で賑やかで、夜は暗闇で、ものすごく静かで。また明るくなって朝が来て、朝ごはんの支度を始めたり、どこかで子供が生まれた産声がしたり。起きて食べて、寝てという営みが、自然しかないと浮き彫りになる。

そこに戦争は、すごく違和感で、誰も望んでいないけれど、それを当たり前にしている、その様子も違和感で不穏。

ドラマティックでないようで、すごくギリギリのところにいるんだな。この感覚は今の時代を生きる私には、感じることができない気がして、少し夢の中のことのように思えました。

夢じゃないんだよなぁ。戦争に勝つことでもなく、守ることでもなく、死ぬことが目的になってしまった瞬間があったことを、忘れてはいけないと思いました。

感覚が問われる作品でした。
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