キミシマユウキ

ダブルミンツのキミシマユウキのレビュー・感想・評価

ダブルミンツ(2017年製作の映画)
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システムエンジニアの光夫の元に突然掛かってきた高校の同級生光央からの電話。
彼は「女を殺した。すぐにこっちに来い…」と言ってきて…

中村明日美子の人気BL原作漫画を映画化した作品。
試写会にて鑑賞。
※公開前なので点数・ネタバレは控えます※

元々ひとつの身体が、ふたつに別れてしまったんだよ…

これはたんなるBLジャンルの映画として観るには暴力的過ぎるし、純粋すぎる物語。
高校時代主従関係だった同姓同名の2人が大人になり再会し、新たな関係を築いていく。共依存。どちらが欠けてもいけないのだ。
これは原作からなのかもしれないが、少し強引な持っていき方が多くて付いていけない所もあった。
そして映像的にというより精神的にキツイシーンもあり、なかなか攻めてるなぁと…(笑)
大ヒットというよりはコアなファンから支持されそうな作品だ。

主演のWみつおはよく頑張っていました。
どちらもどっかで見たことあるけど浮かばい…。
高校時代のミツオに須賀健太君がいて成長ぶりに驚きました。彼は化けますね。
そしてヤクザの組長役の小木茂光が良い。
彼の話だけで任侠もの映画1本作って欲しいくらい個人的には好きでした。

あまり見慣れないジャンルなので何が正なのかは判断しかねるが、原作者と2年話し合うくらい原作にも忠実らしいので監督の熱意は伝わる。

男の絆好き、ダークなBL好き、そして中村明日美子さんの原作好きにはオススメの作品。