喪失、予期できない悲劇、罪と罰、贖罪、怨讐、呪縛、再生
イニャリトゥ、Cイーストウッド、ヴィルヌーヴ、そして日本が舞台ということで坂元裕二の作品を想起させる
テーマを語るのであれば「恋人たち」を引き合いに出していいのかもしれない
登場人物の連鎖は「バベル」のようでもあった
河瀬直美ばりの黒が締まらないカラコレ、リークの多用がうるさめであまり好みではないものの藤井組、「帝一の國」「ユリゴコロ」も手がけた今村圭佑のカメラと織田誠の照明、堤祐介の音楽がしっくりくる
キャストは小林夏子とアベラヒデノブ以外は知らない人で正直キツい人もいるにはいたが、作品の持つ熱と圧でネガをねじ伏せた印象
荒削りなところをリアルに昇華する手腕が藤井道人監督らしい秀作