鰹よろし

バニーマン/殺戮のカーニバルの鰹よろしのレビュー・感想・評価

1.0
 人間の感情というのは表情や言葉や声色…等々に出ることから判断ができるわけだけど、バニーマンは終始着ぐるみで表情を一切変えることはないし、しかも一言も喋らない。

 バニーマンがとある3人組と行動を共にすることになるのだが、その3人組のそれぞれがそれぞれに、また獲物となる者たちに向ける視線ってのがとても印象的で。その視線から表情から何かしらの感情を読み取ることで3人の特殊な関係性というのが際立つわけなんだけど、その輪の中にバニーマンをぶち込むことで彼?にもそれが適用されることになるのがホントに見事。特に3人組の中の1人と特別な関係を築くことになるが、ず~っと同じ顔であるにも関わらず喜怒哀楽が見えてくる。

 まぁ着ぐるみを使用して作品として成立させるなら、そんなん当たり前にやってもらわなきゃいけないことで・・・

 ディズニーだのサンリオだのあちらは中の人なんていないんだけど、頭の大きなキャラクターの中に喜怒哀楽を魅せる様に振る舞える中の人って本当にすごいんだなと関心してしまった。
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