看護師とSM嬢の2つの顔を持つ雪村葉子さんの実話に基づく映画です。
葉子さんの地獄を追体験するようなカメラワークでリアルなレイプシーンでの罵声、怒号、悲鳴等を観てとてもとても辛い映画でした。
葉子さんが突き落とされた先で、何を見つめて生きていけばよかったのだろう？性犯罪によって人生すべてが終わってしまう。何もかも失った自分。
苦しい。苦しい。と葉子さんがもがき苦しむシーンの連続で性犯罪にあっても泣き寝入りしてしまう女性がたくさんいるのだろうと思うと、とても悲しく苦しくなりました。
両親も娘がレイプされたと薄々気づきながらも優しい言葉をかけるどころが罵倒して殴るシーンでは怒りが湧きました。
両親が葉子さんに少しでも寄り添ってくれたなら、葉子さんのその後の人生も変わっていたのではないのかなと思いました。
フルカワ、キムラ、ヌマシタ、マサアキ、サイタ。
葉子さんが作中幾度となく読み上げる5人の名前は、レイプ犯の実名で葉子さんは、犯人の実名を出すことを条件に映画化を承諾したそうです。
原作も読みましたが、映画よりも生々しくこの世の中から性犯罪が無くなって欲しいと節に思いました。
