メタ壱

エルミタージュ美術館 美を守る宮殿のメタ壱のレビュー・感想・評価

3.7
フランスのルーブル、アメリカのメトロポリタンに並ぶ世界三大美術館であるロシアのエルミタージュ美術館の歴史を追ったドキュメンタリー作品。

収蔵されている作品も含めた美術館そのものの歴史や存在意義を描いた作品で、普段あまり芸術などに造詣の深くない僕でも、なんだかそういったものへの理解が深まった様な気がします。

いつの時代や国でも芸術や文化というのはとても大切にされてきました。
戦時中でもそれらを守ったり、奪ったり。

でも、絵や彫刻なんてお腹は膨れないし、ただ眺めるだけでのもののどこにそんな価値があるのだろうと思ったりもします。

でも本作を観て、芸術や文化って人類の歴史そのものなんだなと感じました。

それぞれの時代に生きた人達がその目で見た世界を、自分の感性というフィルターを通して咀嚼しアウトプットした作品というのは、正に人の営みの表現であり人間そのもの。

だから芸術作品を失うという事は人類の歴史を失う事と同義なのかもしれません。

今度直接、美術館に足を運んでみよう。
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