風来坊

ミッドナイトマンの風来坊のレビュー・感想・評価

ミッドナイトマン(2016年製作の映画)
2.5
痛みも何も感じない先天性無痛無汗症の障害を抱える男が、それを逆手に取って痛みを感じない事を良いことに裏の世界で殺し屋として暗躍するが仕事の最中にある薬の副作用で痛みを感じるようになってしまい窮地に陥りながらも仕事を続行するが…。

まずこれは「ミッドナイトラン」と間違えて観る人がいるでしょうねっていねえよ(# ゜Д゜)
自分にツッコミを入れた所で映画の感想ですが、アイデアはスゴく面白いですよね。痛みを感じないのを武器にして殺し屋として暗躍してた男が突然その能力が使えなくなってと云うのがスゴく面白くて良い。ドラえもんが4次元ポケット使えなくなるみたいなもんですよ絶体絶命ですよ(゜ロ゜)

しかしその面白いアイデアを活かしきれてないのがこの映画の残念なところ…全体的にコメディ寄りの軽いタッチで描かれているんですが、なぜこういう風に演出したのか分からず映画に合っていない…能力を失っても軽くて悲壮感がまるでない。これは絶対にシリアスに重厚に描いていればもっと面白くなったんじゃないかなと思います。

他の方も仰っている通りヒロインが美人でもなく不細工でもなく平凡で微妙。ちょっと小柳ルミ子に似ている。個人的にはストライクですが、映画を彩るという意味では彩れていません(´・ω・`)
主人公役の俳優はモデル出身という事でなかなかのイケメン。軽薄で飄々とした感じは悪くなかった

その他、ウィリアム・フォーサイスやヴィニー・ジョーンズなど個性派俳優がズラリと並んでいてムダに豪華。ヴィニー・ジョーンズの扱いはほぼ出てないようなものですが(;´д`)
工夫は見られますがどれも失敗している感じで残念。前半の面白さが段々尻すぼみしていき、クライマックスのどんでん返し的なものも安っぽく想定内で残念でしたが、B級と割りきって観れば許せる範囲の映画でした。
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