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嘘八百のhabatapanのレビュー・感想・評価

嘘八百(2017年製作の映画)
4.2
『百円の恋』の武正晴監督最新作。
オール堺ロケということで、堺出身者としては観ないわけにはと思い鑑賞。

始まっていきなりカーステレオから聴こえる浜村淳の声。この時点で5億点記録。

そこから数分後に中井貴一が住宅街のど真ん中でハイエースを雑に路上駐車したまま建物内に入ってしまい『いやいや車きたらどうすんの?』と野暮なこと思ってしまいマイナス5億点。

そこからわりとツッコミだしたらキリがない展開の連発で、あぁ、これは『百円の恋』みたいな完成度を期待したらダメなんだなと思い、気持ちを切り替えて鑑賞。

その先の結構、無理目な展開も佐々木蔵之介の眼力だけでギリギリ成立してる感じはありました。
顔だけで説得力ある。職人顔。いや文豪顔だけ。

あ、中盤で中井貴一の浜村淳モノマネの完成度が高くて1億点出ました。

そして佐々木蔵之介の家のシーンで、一瞬映る景色で『ここ高校ん時付き合ってた女の子の家の近くぅー!』と個人的な思い出補正で再び5億点記録。

そこからクライマックスのトンデモ展開で再びマイナス5億点。
帰り際すれ違ったカップルが『あのシーン要る!?』と怒ってました。

が、一応エンドロール後にちゃんとオチがついていてたので、まあ、まあ、

うーん、、、


だって関西人ならあれが関空じゃないのは一目瞭然というか、ポートライナーの看板が映り込んでしまった時点で、いやいや神戸空港やん!と余計なノイズになってしまうよなぁ。そこから海外には行けんよ。

とはいえ、自分的には故郷をこれだけフィーチャーしてくれたと言うだけで、大満足ではありました。
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