きゃしー

羊と鋼の森のきゃしーのレビュー・感想・評価

羊と鋼の森(2018年製作の映画)
3.2
ここ数ヶ月で観たものを遡って、少しずつ書いていこうと思う。
ほんとうはその時々で感じたことを記しておこうと思って始めたレビューだったのだけど、就活していたから仕方ない。

この作品は、良くも悪くも静かで長かった。
どのシーンも大切にしていると思うのなら肯定的、冗長だと感じるなら否定的な感想を持つのだろう。

新米調律師の外村(山﨑賢人)はマイペースに感情を動かす青年だから、その心の起伏一つひとつを逃さず追うために、ゆっくりと描写して進める必要があったのかもしれない。
必要悪ならぬ必要遅とでも称すべきか。

ただこの必要遅を受け入れられないと、私を誘った友人のように、鑑賞中ずっと欠伸をすることになる(かもしれない)。

橋本監督の二作目は、どんなテンポで進むのだろう。

付記
「楽器の日試写会」にて。
上映前には文化庁長官、橋本監督、そして日本ピアノ調律師協会の会長さんのお話を。
「とにかく映像が綺麗!」と、長官。たしかに。

続くグランドピアノの生演奏を聴いて、本編を鑑賞。
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