Aosui

羊と鋼の森のAosuiのレビュー・感想・評価

羊と鋼の森(2018年製作の映画)
3.7
森の匂いがした。
森の木々が揺れる匂い。

昔は山も野原も良かったから、
羊もいい草を食べてたんですねぇ〜

冒頭の森を意識した静かなイメージに、
むしゃむしゃ美味しく草を食べてる羊がフェードインしてきて
このギャップにニヨニヨしてしまいました笑
羊かわいいなぁ。。

と、まぁそんなことは置いといて
とても綺麗なお話でした。

師に弟子入りする調律師の話。

「あの山の森が鳴らされている」
すごい表現だと思った。
ピアノの音を森に例えるなんて、
某有名漫画のタイトルを思いだしますが、、
また違うニュアンスで響くとはこのこと。

青臭くも人の機微に触れ、
映像美と良質な音色で美しい作品に仕上げている。
そんな印象でした。

「ピアノで食べていくの大変だよ?」
「ピアノを食べて生きていくんだよ!」
生きるエネルギーとは素晴らしいものです。
何を糧に、何を目指すかはきっと、
「好き」の先にあるのだと思います。

ただ、途中の表現は少しありきたりというか、
ちょっと読める展開に正気に戻ってしまうところがあり、、
特に水中のシーン。
あの辺がなぁ、、
Aosui

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