意外と硬派なつくりでよかった。
やろうとしてることは分かるし、構図や美術もちゃんとしていて好感が持てる。そして何よりエルファニングがかわいい。
ただ、『フランケンシュタイン』を書くまでに一時間半はかけすぎでしょ。観る人はメアリー・シェリーが『フランケンシュタイン』の作者だってことは分かってるんだから。
むしろ『フランケンシュタイン』を第一版ではどういう経緯で匿名にしなければならなかったのか、そして第二版から実名で出されてどういう反応が得られたのか、そして女性作家に対する認識がどう変わったかを見たかった。そこはあっさりなんだよね。
たぶんメアリーの人生と重ね合わせること、そして恋愛模様を描きたかったんだろうし、それが一点で交わるところは感動したけど、むしろそこからが描くべき部分なんじゃないかなと思ってしまった。
でもゴシック好きだし、悪い映画では決してないのでこのくらい。