のりちり

メアリーの総てののりちりのレビュー・感想・評価

メアリーの総て(2017年製作の映画)
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才能はあってもこの時代、女性は誰かと結婚してその男性によって幸せになるかどうか決まっていたのだと思う。

主人公は自分で文章を書いていたが、義母は気に入らない。
父の計らいで、スコットランドの知り合いの家に行かされたところで、妻子持ちの詩人と知り合う。
恋は自由と思っていたが、やはり女心は、そうはいかない。
その思いが募って「フランケンシュタイン」を書かせる。
誰にも好かれない上に造った人にまで嫌われる悲しさを書いた小説だと初めて知った。
誰かに愛されたいんだ!
誰か愛してくれ!
漫画「怪物くん」の仲間になっているけれど、そうじゃないんだ。

その本も最初は、詩人の名前がついて、重版で初めて自分の名で発売されたというのも悲しい。
しかし、その後は、短いながらも、夫婦生活を送ったようで、良かったわけだが、誰も書いたことのない人工の生き物で愛情表現をした、というのが女性であったことにはビックリだった。
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