ブラックユーモアホフマン

ガルヴェストンのブラックユーモアホフマンのレビュー・感想・評価

ガルヴェストン(2018年製作の映画)
3.8
アマプラでの見放題が終了しそうだったので観てみました。
俳優メラニー・ロランの監督作。調べてみると意外と撮ってるんだな。テレビ映画も含めるとこれが長編劇映画4本目らしい。

俳優が撮る映画ってなかなか渋いものが多くて面白いんだよな。
ポール・ダノ&ゾーイ・カザンの『ワイルドライフ』とかジョン・キャロル・リンチの『ラッキー』とかエドワード・ノートンの『マザーレス・ブルックリン』とか。
しかも監督が俳優だから、たぶん友情出演的な形でキャストも一流どころが集まりやすい。

そういう意味では本作の、エル・ファニングのキャスティングは正直、スター過ぎる気がした。言い方悪いけど、もうちょい田舎者っぽい人の方が実在感が出て良かったんじゃないかなぁ。

しかしベン・フォスターはいつも通り最高。ベン・フォスターの煙草の吸い方、捨て方が好き。

脚本はもうちょい練られるべきだなと感じたけど、手際が良く短尺にまとめられてて好印象。

終盤の長回しも他の諸作品(ルベツキ撮影のものとか)と比べたら大したことないけど、野心的でよいのでは。

【一番好きなシーン】
医者の話を聞かずに病院を飛び出し車に乗り、癖で煙草を吸おうとして一瞬止まってやっぱり吸う、っていう冒頭のベン・フォスターが結局一番良い。