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ガルヴェストンのichicoのレビュー・感想・評価

ガルヴェストン(2018年製作の映画)
3.6
ストーリーはありふれていて静かなんだけど、それでも観終わった後の余韻が……切なくて切なくて胸が苦しくなった。シーンひとつひとつがきれいで刹那を感じた。
エル・ファニング演じるロッキーがとにかく素敵で、笑った顔も泣いた顔も全て美しく、どん底にいるはずなのに生に溢れているんだよ。一番好きなのはポテチ食べてる姿。あれは強く印象に残ってる。
ベン・フォスター演じるロイも生と死の境目を行ったり来たりして、その苦悩が良かった。最初と最後のつながりに、そして最後のシーンはここ最近観た映画の中でとても好きな終わり。
ロイと過ごした時間、ロイと妹と3人で過ごした時間、ロッキーにとって幸せな時間で、それはロイにとってもそうだったんだろうなって。
ロイの人生はやり直せるって言葉が胸に突き刺さってさ……。
なんでも良いようにはいかない、これが現実だと叩きつけられるけど、その中に確かにあった愛が切なく響いてくる。

それにしてもエル・ファニングの演技が素晴らしかったし、水着姿もドレス姿も全てが素敵だった!!!エル・ファニング好きな人は観た方がいいです!!!

ディザービジュアルとそのキャッチコピー「この娘を守って、死のうと思った。」「この男を信じて、生きると思った。」がとても好きです。
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