ゆかち

最高に素晴らしいことのゆかちのレビュー・感想・評価

最高に素晴らしいこと(2020年製作の映画)
4.0
まさかのラストに放心状態…

『all the bright places』
『最高に素晴らしいこと』
映画って観る時の心境や年齢によって捉え方が変わってしまうものだと思ってるんだけど、今作は自分にとって「今」観るタイミングのような気がした。とても考えさせられました。

男女二人のジャケ=恋愛もの♡みたいな安直な入り方をしちゃったんだけど(笑)冒頭から何か違う…もちろん二人の関係性が大事なことであるのは間違いないんだけど、メッセージ性がとても強かった。

途中、間延びしてしまうくらいセリフのないシーンが多く、二人の行動や景色を眺める時間がたっぷりあったんだけど、最後まで観るとその時間にも意味があったんだなと思えた。二人の心境を伝えるのには必要な時間で、エンディングで反芻するくらい愛しくて切なくなった。


他人の痛みや気持ちを100%理解するのは誰にだって不可能。同じような経験をしていたって感じ方は人それぞれ。軽い重いの捉え方も人それぞれ。
理解することはできなくても、一緒にいることや話すことで、軽減したり分かちあったりすることは出来るかもしれない。
でも、そう感じることですら思い込みや自分のエゴなのかも。
時間が解決しないこともあるよね。どうやってその出来事と向き合って生きていくのか…

そんなことを感じた今作。
自分の語彙力じゃ伝えきれないけど、映画を観て何か感じたり考えたりすることって大事なことだなって改めて思いました(*˘˘*)
ゆかち

ゆかち