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最高に素晴らしいことのcocomilk8o8のレビュー・感想・評価

最高に素晴らしいこと(2020年製作の映画)
3.9
『All the Bright Places』
心に深い傷がある高校生の男女が出会って、最後に見つけるものは。。。

先日『パーティで女の子に話しかけるには』を見てエル・ファニングさんの他の作品も見たくなった。
彼女は『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』のあの子だったとも気付く。

この作品も苦しくて悲しい作品だけど、希望がある終わり方。
正直、彼氏のフィンチは、実際に友達でいると、私も少し怖いなと思ってしまう。。。
情緒不安定な子って結局本当に何をするか分からないと不安にさせられるから。
でもそれはその子の所為では決してない。
それを家族が誰も彼に伝えてあげれなかったのが悲しい。
お姉さんでさえ、「何でも私に話して」と言う割に、結局彼の本当の心の苦悩を知ろうとしなかった。彼が言いかけていたのに。。。
人の心を知るってとても難しい。。。家族でも。

最後の展開は正直ビックリした。
彼にとってはやっと救われたのかもしれないが。

最近特に思うのが、死ぬことが悪いことなのかなと。
逃げれるならこんなフェアじゃないクソ3次元とっとと逃げたらいいのではと思ったりする。
それが卑怯だとか弱いとか可哀想にはもうならない時代ではと思ったりもする。
反対にこの世に執着し、卑しく欲に溺れ、地位や名誉にしがみついて人を利用し苦しめてる人の方が滑稽に思える。
この世の方が幻なんだからと思わなくもなくなってる。
ただ、若者はまだまだこの世って楽しいことあるから希望は捨てずに自分を責めずにいて欲しいとは思う。

毒親の子供は本当に精神を病む。
それは子供の所為では決してない。
毒は絶えず、相手に罪悪感を植え付けコントロールする。
本当に卑怯だと思う。

しかし、終始エルさんが綺麗だった💕
そして、あの独特の秋の雰囲気が物悲しく印象的だった。

この映画も美しい映像との対比がさらに深く考えさせられる作品となっていて良かった。
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