めちゃくちゃ大号泣してしまった。
宮﨑あおい出演の『ユリイカ』を観て、スター誕生の予感がして『害虫』でまた彼女を観た時にそれは確信に変わった。
似たように『SOMEWHERE』で衝撃を受け、『ジンジャーの朝』で映画の中で輝くエルファニングに感動した。
そんな少女然としていた彼女も21歳となり大人の女性へと向かいつつあるが、今回は高校生役を演じている。
ヴァージニア・ウルフの小説から文章を引用しあって、メールでやりとり。そして部屋の窓に投げられる小石。壁一面のグラフィティに混ざり合って拙く優しくぶつける等身大の叫び。どうしようもなく満たされない何か。全て歪でだけど光り輝く青春という日々。
僕は人が土にものを埋めている姿が好きだ。
時に何かから離れて次の場所へと向かうために…。
決して会うことのない未来の誰かへ伝えるために…。
「I Was Here!」
旅人の祈りの場所。
疲れた旅人が休む神聖な場所。素敵な青春映画だった。
この10年で本当に大号泣した映画は、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の2010年『BIUTIFUL ビューティフル』、ケネス・ロナーガン監督の2016年『マンチェスター・バイ・ザ・シー』に次ぐ3本目だ。