寂々兵

クローズド・バル 街角の狙撃手と8人の標的の寂々兵のレビュー・感想・評価

3.7
極限状態に置かれた個性的な人々が身勝手なエゴで罵りあってバッタバッタと死んでいくいつものイグレシアで、イグレシア節なんて知ったこっちゃないという人をもそれなりに楽しませて納得させてしまう手腕は天才的としか言いようがない。しかしイグレシア組も大きく変わってきて、少人数とは言え大半のキャストが前作『グラン・ノーチェ!』からの参戦組なのだが、残念ながらカロリーナ・バングは出ていない。その代わりにお色気担当となったのがスペインの新星ブランカ・スアレスで、灰と埃に塗れた汚いオッサンに全身を油まみれにされて下水溝に突き落とされるシーンがあるんだが、これを自分の嫁に演じさせない程度の倫理観は持ち合わせているようで安心したのであった。
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