このレビューはネタバレを含みます
余波
身体と精神の分離とでもいうのかな、精神の崩壊の恐ろしさがとても見えるお話ですね
一番先に治癒してると見せた人が一番治ってなくて、逆にとても再生しえないと思われた人が新たな生活に一歩先に踏み出していたり、PTSDもそうだけど傍目では判断できないことだよなって
人を殺してしまった張本人だけど彼もサボっててそうしたわけじゃないし、たまたま相棒が休憩に出てたから彼のせいになってしまったわけで
もしかしたら休憩中の相棒がこの被疑者になっていたかもしれないし
奥さんと娘が便を一本変えていたら平凡な日々を送っていたかもしれないし
もしかしたら福島の原発の人とかもそうなのかもしれないけど、不慮の事故だけど自分のせいと思ってしまう自称でたくさんの人を殺してしまった人、殺された側の遺族の気持ちはもちろんだけどここまで追い詰められて絶望してでも浮かび上がりようがなくて、冷静に考えたらそうなんだけど、つい忘れられがちなことだなって思い出させてもらった
しかし弁護側ってこんなに一切謝罪しないもんなの?びっくりしちゃった
金銭面とか精神面の援助はもちろんで謝罪するものなのかと思ってた
でも後半どう考えても展開が見えちゃってビビりな私的にはソワソワしちゃって怖かった
けど最後の仕打ち、そりゃないよな、、
お前は殺してなくはないのよ…殺しはしたのよ…なんで加害者がそんな外野みたいにあしらえるのよ…
みんながごめんねってひとこと言えたらたくさんのみんなが救われるのにね、という世界
全体的にスローでダークで重々しいけど長くないから見れたしみんな見て欲しいな