アフターマスのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

アーノルド・シュワルツェネッガーが飛行機の衝突事故で妻と娘を亡くし、復讐のために事故の真相を追う男を演じるヒューマンドラマ作品ということで。

まず触れたいのは、本作は実際に起きた飛行機事故と、その後に起きた殺人事件をモチーフに描かれた作品であることには驚きましたね。そして、事故で家族を失い航空会社や管制官からの謝罪を求める、アーノルド・シュワルツェネッガーが演じるローマン・メルニックと、事故を防げずに自分を責め続ける、スクート・マクネイリーが演じるジェイコブ・ボナノスの、辛過ぎる境遇に立たされた2人を軸に映し出されるドラマは胸を締め付けられるほどに痛々しく、さらに2人を追い詰めるように"謝罪"ではなく"保証"ばかりを口にする会社側の高圧的な姿勢には怒りを覚えました。ローマン・メルニックと同じ境遇の、未だに気持ちを切り替えられずにいる被害者の言葉には心を大きく揺さぶられましたし、本作は観て損のない良い作品でしたね。

ただ、実話をモチーフにした作品なので仕方のないことなのかもしれないが、展開が安易すぎて意外性に欠けますし、想像を超えるようなものもなく、どこか物足りなさを感じてしまう。少々残念な気持ちにはなりました。