マツモトタクシー

アフターマスのマツモトタクシーのレビュー・感想・評価

アフターマス(2016年製作の映画)
3.7
工事現場で働くローマンはNYから帰ってくる妻と妊娠中の娘の出迎えで仕事を早退空港に向かう
到着すると別室に通され家族の乗っていた飛行機が空中衝突したことを知らされる✈️

原因は管制官ジェイコブの手違いと計器の不具合など不幸なミスが重なり起こってしまった
裁判で法的に責任は問われなかったが名前や職を変え家族とも離れて暮らしていた

仕事が手につかず引きこもったり家族の墓の前で寝泊りするノーマン
航空会社も賠償金の話ばかりで謝罪が無くうんざりしていた
直接家族の写真に謝罪して貰おうとジェイコブの新居を探し当て訪れるノーマンだったが。。






以下ネタバレ


事実に基づく話
シュワちゃん作品の中ではかなりの鬱展開
ラストは少し救いがあるかなと思いつつフィクションぽぃという終わり方だったので少し調べてみました☺️





実際はドイツで起こった大事故
ドイツ南部ですが管制区域はスイスで当日もチューリッヒにある民間管制会社が管制しておりデンマーク人が1人で担当実際は2人いないといけないが暗黙の了解で休憩していたとか。。


子供の頃に静岡県の駿河湾上空でニヤミスがありその時は寸前で回避されたが急に上昇下降したので乗っていた人達も結構怪我をしていた映像を見た記憶がありました

衝突防止の装置TCASは正常に作動
片方が上昇もう一方は下降との指示を出していたが管制官が間違った指示を送っしまいパイロットが管制に従ったのが原因
この時はパイロットの機転で目視で直前に回避、最悪の事態は免れた

この教訓を生かすべく管制官かTCASかどちらを優先させるのかを日本の国土交通省が国際航空民間機関に調査を求めたがどちらを優先させるのか曖昧なまま何故か1年半も放置されこの事故が起こってしまう。。
ある意味人災の側面もあるかと思う


事故後デンマーク人管制官は裁判で個人情報は秘匿され責任の所在は曖昧なものだった
大事故扱いってことですかね。。
全ての責任を負わせるのも酷だし国際機関の不手際も指摘されると困るということもあったのかも。。


シュワちゃん演じた実際の建築士は妻と子供2人を失くし謝罪をして欲しいと探偵を雇い管制官の新居を探し当てる
詰め寄る建築士に管制官は家族の写真を捨てたという
怒りが爆発し刺殺し服役する事になる

心神耗弱状態で墓に寝泊りしていたそうで刑期が短縮され出所
ロシアに帰国後、英雄視され北オセチア共和国建設福大臣に任命されたとか。。
仇をとったという意味合いですかね。。

中々それぞれに救いがない重い作品でした💦
今は管制官の指示より自動衝突防止システムTCASの方を優先するように変わったとか。。人間より機械。。
仕方ないのかなぁ😔