わだげんた

火花のわだげんたのレビュー・感想・評価

火花(2017年製作の映画)
3.2
漫才、大好きです!

特に賞絡みのもの。M-1とか毎年楽しみにしております。

DVDの特典映像とかで一番と言って良いくらい好きなのが、M-1第七回大会のやつ。優勝は敗者復活から勝ち上がったサンドウィッチマンでした。

この大会の舞台裏を収録した物が特典だったんですが、当時ほとんど無名だったサンドウィッチマンが優勝した瞬間、敗者復活戦が行われた大井競馬場のモニターで観ていた芸人たちのリアクションが、まあ凄くて。

バンザイするもの、呆然とするもの、ただただ驚くもの。。。
唖然とモニターを見つめるオリラジのあっちゃんが、凄く印象的でした。

ホントにみんな笑いに命賭けてる。

サンドウィッチマンはその後、売れっ子になりましたが、一夜にしてスターになれるのが芸能界。

それを集約したのが映像で、それが生々しくて何度も観るぐらい好きなんです。

で、火花。

『火花』以前の又吉さんは、ピースとしてはどっちかというと綾部さんの方が目立ってる印象。
お笑い個人としては、大喜利か面白い印象。
文章かとしては、センスある文章書くんだけど、自分とはあんまり合わないな、と言う印象。

火花は発売時に読んだけど、あま、芸人にしては上手いのかなぐらいでした。まさか芥川賞獲るとはね(^_^;)

今回の映画も観る気はなかったけど、主演の二人が歌う『浅草キッド』なんか刺さって劇場へ。

板尾創路監督作と知ったのは、最近の板尾さんの不倫の騒動がきっかけでしたが、板尾創路作と言うことは、なんかハズして来るのかな、と思いきや。

思ったより真っ当でした。

劇中の漫才コンビ、スパークスとあほんだらは、あの特典映像のその他大勢のコンビのように、いつか売れると信じているが、なかなか目が出ない。

同世代の芸人が売れていくのを観るのは、うれしいし、悔しいし、羨ましいし、なんだろうな。その辺はよく描かれてた。

ロケ地がわりと馴染みの所が多いのもあって、結構世界観に入り込めた。
小説よりも映画の方が良かったな。

クライマックス、泣いたなー。
もうボロボロ泣いた。

多くの芸人がスパークスみたいに散ってたんだろうな。

菅田さんよりも桐谷さんも良かったけど、二丁拳銃の川谷さんも素晴らしかった。

あと、木村文乃さん、可愛かったな。変顔、良かった。ホッコリしました。

ところで板尾さんの不倫相手、どこに出てたんだろ(^_^;)?
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