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火花のaのレビュー・感想・評価

火花(2017年製作の映画)
3.5
単純にすごく面白い作品なんですけど、やっぱり徳永と神谷の10年を纏め上げるのに、2時間という時間は少なすぎたのだ、と。
徳永と神谷が初めて飲みに行くシーン、徳永の突然のボケ。太鼓のお兄さん。そこで徳永と神谷は同じ笑いの価値観で突き進んでいく。でも、世間がみんなその価値観を持っていてそれを受け入れてくれるわけではない。
スパークスを見て神谷がどう思ったのか、何故神谷はあんなことをしたのかを繊細に描いてほしかったけどそんなことしてたら尺が足りなくなるな。欲を言うとドラマ版では登場していた小野寺、ほしかったなあ。
小野寺を通じて、先の見えない目標を達成するために一つのことを続けていく難しさを知るのです。夢に向かって共に走っていた仲間がどうしようもない事情で夢を諦めて去っていく姿。
全体的にさらっと全部のエピソードが流れていく感じがしたけれど、サクッと観たい派の人には丁度いい映画かもしれないです。
ラストシーンのスパークスの漫才は泣けます。叶うかどうかわからない夢を、一度しかない人生で追いかけるというのは素晴らしい体験。なかなか出来ない。でもそれをやり遂げた徳永のそれはもう才能である。神谷の言葉ってなんか突き刺さる。
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