ふみぃぃeeeee

きみの鳥はうたえるのふみぃぃeeeeeのレビュー・感想・評価

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)
5.0

本当に良かった。
誠実でない男"たち"を誠実に描いていた。
関係性を壊していくものとその感情と。
これが"安全な関係性"への探求に繋がっていくような感覚があって、今作を経て三宅唱が『夜明けのすべて』へと向かっていったとなると個人的に込み上げてくるものがある。
傷つくことの描写として本当にキツイなぁと思うものもあった、肉体的にも、精神的にも。
と言いつつもトイレでぶん殴られるしかなかった男でさえもふんわりとした優しさで包み込むこの映画がまなざすものに射程の広さを感じざるをえない。
切り取られているのはあの夏であり、あの日常が信じられないほど、劇映画ながらドキュメントにも見えてきて、これは三宅唱の映画の凄まじさだと思う。
クラブのシーンの石橋静河が良すぎて。
オープンエンディングであるのも自分は好きだった。

[2024年 59本目]
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