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きみの鳥はうたえるのminaのレビュー・感想・評価

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)
4.5
この映画のことを考えるたびに、こんなに泣きそうになるのはなんでなんだろう。
ずっと変わらず続いてくと思ってた日々はあっさりとすり抜けていった。きっと二度と手にすることはできなくて、でもだからと言って思い描いていたような素敵な大人になんて少しもなれず、よく分からない切なさみたいな感情は増すばかりで。自分が何者でもなくても確かな幸福感があったこと、歳をとらなきゃわからないなんてなー。わたしはあの子のことが好きだったのかもななんて、今さらどうでもいいことに気付いたりもして笑ってしまう。
もっと歳を重ねると、こんな心の奥がぎゅっとなるような気持ちさえも薄らいでいくのかもしれない。佐藤泰志が31歳で書いたという原作、同じ歳でこの作品に出会えて良かった、今の自分を少しだけ肯定してくれたような気がして。
3人とも良かったけど、石橋静河は最高、200点。みんなのスタイリングも可愛いかったな。
何よりこの監督のセンスが好き、ゴム持ってる?のくだりをあんなにキュートに見せる感じに、信頼できるー!と思った。
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