まこぞー

きみの鳥はうたえるのまこぞーのレビュー・感想・評価

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)
3.8
僕の部屋とバイト先の書店と、クラブ。
函館の小さな街の狭い人間関係だけが、この映画の全てでした。
バックボーンが全く描かれない「僕」と、同居人の静雄、バイト先の同僚、佐知子。
クラブで踊り、酒を呑み、夜を明かす。
三人で身を寄せ、くだらないことで笑いながら過ごす毎日。どんなに楽しげでも、この夏が終わったら、この三人の関係も終わるだろう。という予感がずっとつきまとっていて、切なかったなぁ。
20代って、そうだ。もう大人のはずなのに何か不安で、10代とは違う不穏さがあった気がする。
柄本佑くん、染谷くん、石橋静河ちゃん。
三人とも素晴らしかったです。超絶リアル。
彼らが今も函館で物語の続きを生きてる気がして仕方ない。
まこぞー

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