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きみの鳥はうたえるの4のレビュー・感想・評価

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)
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日常の光が輝く。
光が美しい。
暗闇の中で閉め切られない冷蔵庫の光。窓から入った二段ベッドの光。路面電車の駅で回転する光。クラブの光。カラオケの光。朝の光。昼の光。どの光も尊い。
なんといっても石橋静河の横顔が綺麗。「僕」が店長に佐知子を任せたと言われ、それに対して何も答えなかったと佐知子に言う瞬間。「僕」が、佐知子が静雄と出会えて良かったと言う瞬間。それを聞いた佐知子の反応が横顔で撮られる。
最後は柄本佑が走り出す瞬間も最高だったが、ラストの石橋静河の正面から撮られた表情はさらに強く印象に残る。この映画の全てが混ざったような表情は余韻を残してくれた。


2018年12月1日
下高井戸シネマ
魅力的な映像がつまってる。
日常的で現実的で普通なストーリーが、観ている人のリアルに同調する。
3人で過ごす日々は輝き、いつまでも続く気がしてしまうのに、その終わりはいつかきてしまう。いつまでも続くわけじゃないから、こんなにも輝けるんだ。
終わり方まで綺麗。
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