きみの鳥はうたえるのYoshikiNakamuraのレビュー・感想・評価

函館の空気感とか、若者特有の刹那的な感じとか、ふわふわふわふわしたある種の退廃感とか、凄い手触りのあるリアルな作品だった。自分が歳を取ったのか、それとも登場する彼ら彼女らと全然違う生い立ちだからなのか、感情移入は全くなかった。むしろ少しの嫌悪感すらあった。でも、その嫌悪感を持った自分を発見するという、ある意味特殊な体験をさせてもらった。ありがとう。最後、人ときちんと向き合う感じは良かったね。しみじみ。