絵があまり好きではなかったが、
楽しめた。
金と交換に父に悪魔に売られて、
手を失う少女。しかし、王子と結婚し、
金の義手を手に入れる。
王子は戦争へ行き、悪魔の仕業で、少女は追われる身となり、息子と二人隠れて暮らす。
隠れているのだけど、この息子との生活がとても幸せそうなのが良い。
そこに王子が帰ってくる。悪魔を自らの手で成敗した少女にまた失われた手が戻ってくる。少女は城に戻らず、王子と違うところで暮らそうという。
悪魔とはなんだったのだろう。
少女が自ら意志を持った時、それは消えた。金銭で売買されていた女性の歴史。
結婚という制度も大きな違いはないのかもしれない。受動的にしか生きることができなかった。その歴史こそ悪魔なのかもしれない。自らが道を切り開くこと。
斧を振る手を持つことが大事なのだろう。
